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夜があるから朝がまぶしいように、失った時、初めてその価値に気づくことがよくあります。何げなく動..


【名言名句】
夜があるから朝が
まぶしいように、失った時、初めてその価値に気づくことがよくあります。何げなく動かしていた指、あたりまえのように歩いた足……。しかし、目に見えるものよりも、もっともっと大切なものがありました。もしかしたら、失うということと、与えられるということは、となり同士なのかもしれません

【解説】

中学校の体育教師だった筆者は、一九七〇年体操の指導中、宙返りに失敗して頸髄を損傷し手足の自由を失った。長い入院生活中に、口に絵筆をくわえて絵を描き、文字を添えることを始めた。以来、美しい詩画を書きつづけている。星野は入院中に、キリスト教の洗礼も受けている。
「何げなく」「あたりまえのように」ということが、いかに大切で、大きなことだったのか、この大きなものを失い、大きなものを与えられた感動が、この言葉にはある。
【作者】星野富弘
【生没年】1946~
【職業】詩人、画家
【出典】『風の旅』




あすとろ出版
「名言名句の辞典」
JLogosID : 5450474