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「心の窓」はいつでもできるだけ数をたくさんにそうしてできるだけ広く明けておきたいものだと思う


【名言名句】
「心の窓」はいつ
でもできるだけ数をたくさんにそうしてできるだけ広く明けておきたいものだと思う

【解説】

窓は外界との接点である。人と人とのかかわりにおいて、あらゆるものとの関係によって、「心の窓」は、悲しみや怒りのときは閉ざされ、喜びや安らぎのときは広く開かれる。この言葉も滋味あふれるものだ。柔軟で自由な心、寅彦の愛した静観の世界が広やかに展開し、おだやかに喜びも悲しみも受け入れる、といった響きが感じとれる。
吉村冬彦というペンネームで書きつづけた寅彦の随筆は、科学と芸術への深い理解と愛着、調和から生み出されたものが多い。
【作者】寺田寅彦
【生没年】1878~1935
【職業】物理学者
【出典】『破片』




あすとろ出版
「名言名句の辞典」
JLogosID : 5450475