駒里
【こまさと】

(近代)昭和16年～現在の行政字名。はじめ訓子府(くんねつぷ)村，昭和26年からは訓子府町の行政字。もとは訓子府村の一部，訓子府。行政区として北訓西部と通称された地域の一部。当地域は明治40年設定の北海道庁種畜場用地の一部で，同場は大正２年から小作開墾により開拓された。しかし，土地条件が悪く，第１次大戦時の雑穀ブーム時を除いて小作開拓者の苦難が続いた。同14年種畜場の大半は小作人に開放されたが土地償還金の未払い者が続出，昭和初期の恐慌と連続凶作により移転農家が増加。昭和16年の世帯数50。戦後は畑作と酪農を中心として発展，同26年の世帯数90。同36年種畜場は全面閉鎖。かわって同40年ホクレン訓子府種畜改良牧場設置。昭和30年代後半から，農業近代化・大型化が進む中で離農者が相次ぎ，同40年60世帯・325人となる。なお，ホクレン牧場を中心とした地域は行政的に１地域を画した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7003111