信善光寺
【しんぜんこうじ】

北見市川東にある寺。浄土宗。大悲山信教院と号す。本尊は阿弥陀如来。明治41年,屯田兵として入植していた高橋岩吉の懇請をうけた実妹の吉田信静尼が,岐阜県大垣より北見へ来住して観音堂を営んだことに始まる。以後,この堂は,布教所から明照寺(市内2条通り東)へ発展していった。大正9年信静尼は新しく景勝地の川東に一寺を建立し,境内に33か所の石像観音菩薩を安置,同12年には長野県善光寺から善光寺如来の分身を勧請,昭和6年信善光寺の寺号を公称した。昭和5~10年頃に安置された屯田兵人形75体は,昭和44年,市有形文化財に指定される(北見市史下)。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7004284 |