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新館
【にいだて】


旧国名:陸奥

七戸川中流域の主に右岸段丘上に位置する。当地の中心を,西に七戸へ,東に八幡を経て大浦へ通じる道が走る。地名の由来は,地内に多くあった館にちなむと考えられる。地内には,尖底土器が出土した縄文時代の松原遺跡,縄文後期~晩期の土器の出土した有野部遺跡,縄文土器と土師器の出土した縄文時代~奈良・平安期の赤平Ⅰ~Ⅲ遺跡,土師器・須恵器が出土した奈良期~平安期の籠遺跡,墳墓・蕨手刀が出土した平安期の八幡遺跡がある。ほかに2つの郭からなる屋敷添遺跡がある。地内の戸館の北端,小松原台地の末端で七戸川の蛇行した所に戸館跡があり,同館は東館・中館・西館の3か所から成る。東館は東西100m・南北150m,七戸川が北岸を流れているので北方に対して堅固である。中館は東西谷地で,南北100m・東西約80m。西館は,東は谷地,西側は七戸川に臨み,要害の地であり,南北約150m・東西約90m(南部諸城の研究)。
新館村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
新館(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012198