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法眼寺
【ほうげんじ】


黒石市山形町にある寺。黄檗宗。山号は宝厳山。本尊は大日如来。寺伝によれば,延宝8年伊勢国出身の南宗元頓の開山で,温湯(ぬるゆ)に,上野国碓氷郡不動寺の末寺として創立。元禄4年豪商加藤勘兵衛が施主となって温湯薬師寺の替寺として現在地へ移転。以後黒石藩主家の祈願所となった(烏城志)。寛保2年に本堂焼失。明和3年の大地震でも崩壊したが,同6年に再建。山門は寛保2年の建立で,鐘楼堂は延享3年の建立。梵鐘は享保8年武蔵国で鋳造され,運送中海難で沈み,安永8年常陸国鹿島沖で漁船に引き上げられて当寺に納められた。明治2年の大火(久一火事)の際,乱打されてひびが入り廃鐘となる(国誌)。梵鐘は昭和32年に版画家棟方志功が寄進。本堂には松前藩主の位牌が安置されるが,大正中期に松前藩主の菩提寺経王寺が当寺に合併された際に移されたもの。かつて津軽三十三観音第26番札所であった前町の住吉観音堂も明治2年の火事で焼失したため当寺に札所が移された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012829