むつ小川原
【むつおがわら】

下北半島の頚部,上北郡六ケ所村南部をいう。むつ小川原開発計画に関連して用いられるようになった通称。むつ小川原開発計画は,地域5,280ha・工場用地2,800haに及ぶ巨大開発計画で,昭和44年に策定された新全国総合開発計画に基づくものである。昭和47年の第1次基本計画では,日本最大の大規模臨海工業基地2万2,000haに,石油精製150万バレル・石油化学(エチレン)260万t,三沢側に鉄鋼産業を予定。国と県と企業が出資する第三セクターのむつ小川原株式会社が設立されて,具体化に向かってスタートした。その後間もなく,第1次石油ショックの到来により,計画を縮小,昭和52年の第2次基本計画では,石油精製日産100万バレル・石油化学160万t・火力発電年産320万kw(石油専焼発電)・雇用総数1万6,000人を見込む石油コンビナートに計画を変更し,三沢側に予定した鉄鋼産業は除外された。ところが,新計画で再出発しようとした矢先,第2次石油ショックが襲い,産業界の風向きが一変した。このような状況の中で,石油備蓄が国家的要請としてクローズアップされ,昭和54年当初予想しなかった,むつ小川原開発区域に500万klの国家石油備蓄基地を建設することが決定された。昭和60年現在,一部を残して工事が完了している。また,同60年核燃料サイクル施設の建設が決定されるなど,原子力開連施設の立地も計画されており,むつ小川原開発は当初計画と違った方向に動きつつある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7013132 |





