100辞書・辞典一括検索

JLogos

17

安家
【あっか】


旧国名:陸奥

安家川流域に位置する。安家森から流れる同川に南方より折壁川・燃壁沢・光沢・江川川・年々沢,北方より松ケ沢・辺城子沢が合流する。流域は深い峡谷となり,石灰岩の分布地帯。安家川の河谷流域平野および数段の河岸段丘と崖錐性扇状地上に立地する。地名の由来は,アイヌ語で水のことを「アッカ」または「ワッカ」といい(東北北海道アイヌ語辞典),安家川は豊富で非常に澄んだ水が流れているため,アイヌ語のワッカー(特に飲水)に当て字して安家としたものという。ほかに領主安家(北畠ヤスイエ)の名前をとったものという説,山に囲まれた貝の灰皿に似た土地のことをアイヌ語ではアッシベといいそれが訛ったもの,またはアッカ(沢)からの転訛というものなど,諸説がある(岩泉地方史)。
あつか(中世)】 室町期に見える地名。
安家村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
安家村(近代)】 明治22年~昭和31年の自治体名。
安家(近代)】 昭和31年~現在の岩泉町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013490