御返地村
【ごへんちむら】

(近代)明治22年~昭和30年の二戸郡の自治体名。馬淵(まべち)川の支流安比(あつぴ)川中流域に位置する。地層は主として新生代第三紀層中新世,周囲の山地は火山灰層(福岡層)で構成されている。似鳥村・福田村・安比村の3か村と上斗米村の一部が合併して成立。旧村名を継承した4大字を編成。役場を安比字大簗に設置。天保3年の「福岡通御代官所御郡分書上帳」によれば,似鳥村・福田村・安比村はそれぞれ主計殿御返地高が記されており,元禄年間に盛岡藩主南部氏の分知家として旗本南部主計が領知,のち宝永4年に知行地を本藩に返上して蔵米を支給されるようになったと考えられ,宝永年間以来,当地は下御返地と称されていたという。村の中央を鹿角街道が安比川沿いに通っている。大正13年の戸数436・人口3,148,総反別3,430町余,うち田114町余・畑502町余・宅地11万1,974坪・山林2,532町余・原野242町余,職業別戸数は農業320・商業22・工業11・運輸交通業34・自由業11・その他38,家畜頭数は牛125・馬392・鶏1,148・豚57,地内に御返地尋常小学校と似鳥・福田・足沢の各分教場がある(県町村誌)。人口は,大正9年2,833,同14年2,910,昭和5年3,136,同10年3,326,同15年3,458,同20年3,777,同25年4,126,同30年4,016。同年福岡町の一部となり,上斗米は足沢と改称して,他の3大字とともに同町の大字に継承。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7014608 |





