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名須川町
【なすかわちょう】


(近代)昭和39年~現在の盛岡市の町名。もとは盛岡市三ツ割・上田の各一部。奈須賀・奈須川とも書かれた(盛岡砂子)。名須川は,江戸期には三割村に属したと思われ,名須川土と呼ばれる良質の壁土を産した(文政4年南部盛岡藩御領分産物書上帳)。盛岡城下建設の頃から寺院街とされ,多くの寺院が建てられた北山寺院街の一部であったと思われる。浄土宗衆宝山光台寺の本尊阿弥陀如来は,昭和45年市の文化財となった。光台寺の末寺三峰山吉祥寺は,寛文5年の創建で,昭和48年市の文化財に指定された木造阿弥陀如来立像がある。その他町内には,盛岡五か寺の1つで慶長6年旧三戸城下(現青森県)から移建され領内曹洞宗208か寺の総録職を勤めた鳩峰山報恩寺をはじめ,いずれも江戸期に創建された4寺があり,あわせて11の寺院が軒を並べている(いわてのお寺さん)。昭和45年の世帯数457・人口1,708(男875・女833)。同55年の世帯数630・人口1,531(男750・女781)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015591