御所神社
【ごしょじんじゃ】
尾花沢市大字正厳に所在。旧郷社。祭神は順徳天皇。文武天皇の慶雲2年に玉依姫・天太玉命ほか6神を合祀し,さらに平城天皇の大同年間に仁徳天皇をも合祀したと伝えられる。尾花沢市域の東端船形山(御所山)に古くから栄えた山岳修験に関連があったと思われる。現在は順徳天皇の御陵であるとする伝承が有力。当社の由緒によると,佐渡に流された順徳上皇が近侍の臣阿部常次郎と謀り,常次郎を羽黒行者に擬装させ,自らその笈の中に隠れて佐渡を脱出して酒田に至ったという。さらに最上川・丹生(にう)川を溯り当地に潜居し,寛元4年7月19日崩御したと伝えられ,現在も「天子塚」が残る。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7025020 |