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藤田村
【ふじたむら】


旧国名:陸奥

(近世)江戸期~明治8年の村名。会津地方中部,藤川川東岸に位置する。大沼郡のうち。会津藩領。橋爪組に属す。村高は,文禄3年の蒲生高目録では549石余,文化15年の村日記(県史10下)では前田村として715石余,「天保郷帳」736石余,「旧高旧領」723石余。村名は文治5年信夫郡藤田から藤田忠重が来て柵を築いたことに由来するという(温故拾要抄)。小名に梅津がある。化政期の家数は本村35軒・梅津2軒(新編会津)。慶安4年下野裏街道の駅所となり,若松から来て市野村に継いでいる。用水は村の周囲の3つの堤を利用。寛政2年肝煎梅津林之助が廃田をおこし小名の梅津を開いた。藤田新村ともいう。神社は稲荷神社。寺院は天台宗大光寺,同寺には延応2年銘の板碑がある。明治4年の戸数47・人口208(若松県人員録)。同8年領家村・沖ノ舘分と合併して藤家舘村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7033789