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平潟漁港
【ひらかたぎょこう】


北茨城市平潟町地先の第2種漁港。通称平潟港。市の北東に位置し,三方が台地に囲まれ集落が密集する。湾口が北東に向く県北端の天然の良港。地名は波の平らな静かな入江を意味する。江戸期には東廻り航路の主要港の1つで,棚倉藩では津奉行の役所を置いた。廻船問屋「あまや」の記録によると,三陸海岸方面との取引もかなり活発で,遊里も栄えていた。明治元年5月28日,榎本武揚の率いる軍艦長鯨丸に乗った輪王寺宮は平潟港に上陸し,6月16日には官軍1,000人余が上陸している。近代的港湾としては,明治12~36年に東防波堤54.5mの築造,昭和2~6年に西防波堤63m・物揚場を築造した。第2次大戦後は漁港法に基づく整備計画により,昭和26~32年に東防波堤55m・西防波堤29mの延長,物揚場の嵩上げがされた。その後順次整備され,現在魚市場前岸壁水深4m,延長137.3mをはじめ,260.3m岸壁など港湾全周に漁船の接岸が可能となった。目下第6次漁港整備計画で防波堤などの外郭施設の整備,用地の拡大を図っている。漁業は,経営体20をもつ沖合底引網漁業を主体とし,巻網・小型底引網・小型定置などの沿岸漁業からなり,漁獲量全体の57%は底引網で占めている。魚種別ではイワシ(31%)・サバ(15%)をはじめとして,アジ・タイ・ヒラメ・カレイ・イカ・メヌケ・キチジなどが水揚げされる。昭和55年の水揚量は8,047t。鮮魚の50%は京浜地区,関西・東北へ各15%,北陸へ10%の割合で出荷されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7039399