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新宿
【しんじゅく】


旧国名:上野

北の渡良瀬川と南の利根川の中間を東西に延びる洪積台地上に位置する。標高20mで関東ローム層におおわれている。地名の由来については,のちに館林町に属した谷越村のうち,鶴生田川以南の地を荒宿とよんだのに対し,その南に接していたこの地を新宿とよび区別したという(館林市誌)。なお,戦国期には新町と呼ばれており,天正13年閏8月22日の北条家禁制(長尾文書/県史資料編7)は「新町」における「於当宿,軍勢甲乙人等濫妨狼藉,堅令停止了」を命じている。新町が交通の要衝として「宿」という形で発達したことをうかがわせる。この文書の宛所は長尾新五郎(長尾顕長)であり,長尾顕長は天正13年2月に小田原北条氏に降っており,これは館林城主であった長尾顕長に館林新町における違乱禁制を命じたものである。
新宿村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
新宿(近代)】 明治22年~昭和44年の大字名。
新宿(近代)】 昭和44年~現在の館林市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045846