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寺尾
【てらお】


旧国名:上野

観音山丘陵の東,烏川中流右岸に位置し,東部の川沿いは平地,西部は丘陵地である。地名の由来については寺の尾,寺院のある丘,寺のほとりの意によるとの口碑が残る。寺は観音山の清水寺をさすと考えられる。「甲陽軍鑑」に見える天文18年武田信玄が上野を攻撃した三寺尾の戦は石原・乗附および当村を含む地域で行われた。「上毛古墳綜覧」によれば,地内には古墳34基があったが,現在ほとんど削平されている。衣沢川上流の茶臼山に寺尾中城跡がある。応永5年後醍醐天皇の孫尹良親王が南朝再興をはかって居城したもので,この北にある館の地は尹良親王の館と伝える。この城跡は,「吾妻鏡」治承4年12月30日条に見える新田義重が拠った寺尾城であるとする説が有力。
寺尾之郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
寺尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
寺尾(近代)】 明治22年~昭和26年の大字名。
寺尾町(近代)】 昭和26年~現在の高崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046230