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橡久保
【とちくぼ】


旧国名:上野

栃久保とも書いた。赤城山北西麓に位置し,片品川支流三室沢が西流する。江戸期の橡久保村の小村として見える安岨には,戦国期に上杉氏の押さえる沼田城に対して,小田原北条氏方の要害があった。戦国期と推定される年未詳11月26日の阿久沢能登守宛北条家朱印状(京都大学所蔵阿久沢文書/県史資料編7)には「先段長井坂番与申遣候へ共,彼地を相止,阿曽之寄居番ニ定候,丗人自身召連,来月五日阿曽へ打着,六日ニ番所請取」と見え,小田原北条氏方の阿久沢氏が当地の番所警固を命じられている。天正15年と推定される年未詳極月11日の赤堀又太郎宛北条氏直書状(赤堀文書/同前)でも「阿曽之地番肝要之巷ニ候間」と見え,また同17年と推定される年未詳極月11日の北条氏邦書状(狩野勝次郎氏所蔵文書/同前)にも「阿曽御番替,阿久沢,赤堀自身与被仰出所ニ」とあり,当地警固には阿久沢・赤堀の両将があてられていたことが知られる。
橡久保村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
橡久保(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046289