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行幸田
【みゆきだ】


(近代)明治28年~現在の大字名。榛名(はるな)山東麓,唐沢川流域の扇状地に位置する。はじめ豊秋村,昭和29年からは渋川市の大字。もとは豊秋村湯ノ上。地名は,明治26年近衛師団小機動演習が実施された際明治天皇が行幸されたことにより,同28年甲波宿禰神社の宮司狩野利房の提案によって行幸田と改称された。地内は養蚕地帯で繭の生産が盛んに行われ,同45年現蚕糸販売農協豊巻社が機械製糸50釜を設備し建設され,生糸の生産をはじめた。水田は条里制遺構の残る優れた水田であったため開発が遅れた。昭和38年渋川製作所が字上ノ町から工場を移転し,以後主要地方道高崎渋川線沿いに商店が立ち並び,行幸田商工共栄会は市内商工会では最も多くの会員数をもつまでに成長した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047152