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吉井
【よしい】


旧国名:上野

鏑(かぶら)川流域に位置する。「続日本紀」天平神護2年5月8日条(国史大系)によれば,上野(こうずけ)国に在住する新羅人子午足ら193人に「姓吉井連(むらじ)」を賜うことが見え,この吉井は地名であったと思われる(群馬の地名)。中古井池ノ荘(あるいは多胡ノ荘)といい,多胡村に井池社があり,四時水の絶えない池に庄名の起因があるという(吉井町誌)。吉井町の由来について「覚書」によれば多胡の山の腰からきれいな清水の出るところが9か所あるので九出井窪の名があるという(県史資料編9)。吉井はよい水の湧き出るところの意味かと思われる。川内地区の丘陵に,縄文・弥生・須恵・土師などの土器包蔵地が広がり,北部崖端には武田氏に滅ぼされた牧野氏が拠った川内城があり,その南西に関東管領上杉氏開基という延命院がある。上信電鉄を挟み南北に縄文・須恵などの土器包蔵地,少し北に布目瓦窯跡がある。須恵器は上鏑川岸にも出土。江戸初期に成立した「上野国群馬郡簑輪軍記」によれば,永禄6年西上州に侵入した武田信玄は「吉井・河内・上野・白倉・塩川・天引・馬庭・本郷・小幡,右九ケ所の小城共討取申術也とて軍功謀り給ふ」とあり,当地に小城があったことが知られる(群書21)。
吉井村(近世)】 江戸期~明治15年の村名。
吉井町(近代)】 明治15~22年の町名。
吉井町(近代)】 明治22年~現在の自治体名。
吉井(近代)】 明治22年~現在の吉井町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047367