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下小金井村
【しもこがねいむら】


旧国名:武蔵

(近世)天和3年~明治8年の村名。多摩郡府中領のうち。幕府領。天和3年,小金井村が上・下小金井の2か村に分離し成立。旧小金井村の東側半分にあたる。寛保期の村高565石余,田11町余,畑・屋敷24町余,貞享年間頃までに開発された新畑・屋敷112町,家数135軒・人口600,馬35匹,名主左蔵(梶家文書)。幕末は,下小金井新田を加え878石余で代官松村氏の支配(旧高旧領)。正徳5年,秣場をめぐり是政(これまさ)・上染屋(かみそめや)・下染屋・車返(くるまがえし)・人見の5か村が連合し,本村に押し寄せ立木5万7,000本を伐り倒す事件が起きている(むらかゝみ年代記)。享保年間,村請の下小金井新田と,名主勘左衛門による関野新田が開発された。村内西方の小名上山野には「多摩川(玉川)上水分派の水口」である飛樋があった(新編武蔵)。また享保10年には,上・下小金井両村が,野川改修のため用水普請目論見帳を代官に提出している(梶家文書)。幕末の侠客小金井小次郎は,文政元年,当村で生まれた。神社は天満宮・山王社(新編武蔵)。明治5年神奈川県に所属。同8年,上・下小金井村が合併し小金井村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7061299