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浜松町②
【はままつちょう】


旧国名:武蔵

(近世~近代)江戸期~現在の町名。明治44年~昭和22年を除き芝(しば)を冠称。増上寺の東側,金杉(かなすぎ)寄りの北に位置する。慶長年間は増上寺代官奥住久右衛門が名主をつとめたので久右衛門町と称していた。名主退役後,元禄9年遠江浜松出生の権兵衛が名主となり,町名を浜松町と改称。1~4丁目があった。町内を南北に東海道が通る。1丁目と2丁目の間の増上寺に至る往還では,寛保3年から毎年7月13日朝,草市がたった(備考)。化政期の家数786軒,家持12・家守63・地借87・店借624(町方書上)。明治元年東京府に所属。同5年,備中新見(にいみ)藩関氏上屋敷・相模小田原藩大久保氏上屋敷を合併。同年の戸数634・人口2,555(府志料)。同11年芝区に所属。昭和7年神明町・芝新網(しんあみ)町・湊(みなと)町・新銭座(しんせんざ)町・宇田川町の一部を合併。同11年,1~2丁目の一部が海岸通1丁目の一部となる。同22年からは港区に所属。第2次大戦後,東部には小工場・倉庫などが集中。3丁目の都電車庫は昭和22年以降駐留軍の接収を受け占領軍の駐車場(同31年,一部が返還)となった。同47年現行の浜松町1~2丁目・芝大門(しばだいもん)1~2丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7063509