南村
【みなみむら】
(近代)明治22年~昭和29年の村名。鶴間(つるま)村・金森村・小川村・成瀬村・高ケ坂(こうがさか)村の5か村が合併成立。大字は旧村名を継承,5大字を編成。村名は,この村が武蔵国・南多摩郡のいずれも南端にあるので「南」の字をとって命名した。はじめ神奈川県南多摩郡,明治26年からは東京府南多摩郡,昭和18年からは東京都南多摩郡に所属。明治・大正・昭和期を通じて養蚕のほかに畜産振興が行われた。戦後,金森にシベリアからの引揚者用都営住宅が建設され,その後も住宅団地の建設が続いた。昭和12年の戸数783・人口4,320(市町村概観)。同29年町田町と合併,村名は消滅。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7064711 |