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霊岸島
【れいがんじま】


旧国名:武蔵

霊巌島とも書く。日本橋川と亀島川にはさまれた島で,現行の新川1~2丁目のうち。寛永元年,八丁堀東方の沼沢地を霊巌雄誉上人が拝領,霊巌寺を建立。霊巌島と称されるようになった(寛永日記)。当初は江戸の中島と呼ばれ,武家地および寺社地であったが,明暦の大火後,霊巌寺は深川(江東区)に移転,町屋が開かれた。以後随時埋立事業が行われ,こんにゃく島と俗称される所もあった。文久3年板切絵図によると中央を新川が東流し,一ノ橋・二ノ橋・三ノ橋が架かり,八丁堀とは霊岸橋・亀島橋・高橋で結ばれている。越前福井藩松平越前守下屋敷のほか,亀島川河口部には御船手頭向井将監の屋敷があり,また町屋17町には霊岸島の冠称を付したものがある。
霊岸島町(近世)】 江戸期~昭和6年の町名。
霊岸島(近代)】 昭和6~46年の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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