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大庭
【おおば】


旧国名:相模

相模野台地南部に位置し,東部を引地川が南東流する。地名は,広大な平坦地の意味である大庭にちなむという(藤沢市史4)。当地には遺跡が多く,特に築山からは縄文前期の土器片および弥生中期・後期の集落跡,さらに奈良期の土師器を伴う集落が確認された。これらの遺跡から当地が弥生時代に藤沢市内で最も人口密度の高い地域であったことが指摘されている。また奈良期の集落跡は,相模湾地方で最も良好な集落跡と考えられる。地内に式内社と伝える大庭神社が置かれ,周辺地域を含めた大庭文化圏の中心地区となっていた。また,国鉄東海道本線辻堂駅北方に大庭城址がある。
大庭郷(古代)】 平安期に見える郷名。
大庭御厨(中世)】 平安末期~室町期に見える御厨名。
大庭村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大庭(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066085