100辞書・辞典一括検索

JLogos

27

愛本新用水
【あいもとしんようすい】


下新川(しもにいかわ)郡宇奈月(うなづき)町音沢(おとざわ)で黒部(くろべ)川の水をとり,黒部扇状地扇央東部の舟見(ふなみ)・愛本新付近の水田に灌水する用水。「下新川郡志稿」によれば,寛政年間,伊藤彦四郎が雲雀野(ひばりの)(舟見・愛本の総称)の沃野が水利欠乏のため荒野となっているのを見て,前田藩主に建言し,寛政8年から享和2年まで5か年かかって開削したとある。その後黒部川洪水のたびに修復され多大の費用と労力を費やした。この用水はもと舟見新用水と呼ばれたが,川筋に別に舟見野用水があるため,愛本新用水と名づけられた。約286haを灌漑するとある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7079489