福留郷
【ふくろのごう】

旧国名:越前
(古代)奈良期~平安期に見える郷名。「和名抄」越前国坂井郡十二郷の1つ。高山寺本・東急本ともに「布久呂」の訓を付す。天平神護2年10月21日越前国司解(東南院文書)によれば,坂井郡田宮村の西北1条5布居里・同6石田里に口分田を持つ百姓として「福留郷戸主」である海万麿・物部咋麿の名が見える。また,長岡京出土木簡に「袋郷戸主笠取千国戸口同大唐□(糒カ)五斗」「延暦八年十一月十八日」と墨書したものがあり,当郷を示すと考えられる(長岡京木簡1)。「延喜式」神名帳の坂井郡卅三座のうちに「布久漏神社」が見え,現在の丸岡町北横地に鎮座する。郷域もその付近に比定される。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7094826 |