100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

向新保
【むかいしんぼ】


旧国名:越前

日野山北西麓,日野川中流右岸に位置する。地名の由来は,北陸街道の松森側から見て,日野川を隔てた川向こうの新しい保(村)という意味から生じたと思われる。松ケ鼻用水の取水口があり,古来水利上重要な地点である。集落の南端にある松ケ鼻は,日野山の北西麓,日野川に接する岩山であるが,暦応3年11月の得江頼員軍忠状に「松鼻城」,同年9月の石河頼景軍忠状に「松崎城」(内容からして松ケ鼻の誤か)とあり,南朝方の出城があった(尊経閣文庫所蔵文書)。「村創立伝記」によれば,正中年間には「向村」と呼ばれたという。慶長国絵図の南仲条郡に「向新保村」417石余とある。
向新保村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
向新保(近代)】 明治22年~昭和29年の北日野村の大字名。
向新保町(近代)】 昭和29年~現在の武生市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7095405