100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

中野
【なかの】


旧国名:甲斐

甲府盆地の西端,櫛形山山麓市之瀬台地のほぼ中央部に位置する。釜無川などの氾濫原の水田地帯の「田方」,御勅使(みだい)川扇央などで畑作地帯の「原方」に対し,市之瀬台地などの水田と畑作地帯である当地一帯を「根方」と呼んでいる。地名について,「国志」は隣接する上野村と関連して地形において「上中ノ名転倒シテ見ユ」と記し,市之瀬台地の上部に中野,下部に上野があることの矛盾を指摘している。上野の上野城(椿城)城主上野氏の采邑であるといわれる。秋山光朝が鎌倉勢に攻められ自害したといわれる中野城跡(雨鳴城)は当地西方の山中にある。縄文時代の古屋敷遺跡,室町期の下河原遺跡がある。
中野之郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
中野村(近世)】 江戸期~明治7年の村名。
中野(近代)】 明治後期・大正期~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7097844