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下之郷
【しものごう】


旧国名:信濃

上田盆地南部,塩田平を流れる尾根川の作る扇状地の扇端部に位置する。地内北部に式内社生島足島神社が鎮座する。神社の東南方の十字路を中心に四角形に密集した塊村で,格子状の道路網を骨格として形成され交通の要地である。地名の由来は当地方が古代安宗(あそ)郷(和名抄)といわれていた頃,その本郷であった現在の上本郷に対して下流の低地にあたるための呼称と考えられている。信濃国造の多氏が信濃に入ったのは6世紀初頭から中葉にかけてといわれ,その所在地として同神社もしくはその周辺が比定されているが,同神社の東方1kmにある東山古墳群は6世紀の築造とされ,また,これら群集墳の最大のものが他田塚と呼称されるなどそれぞれのかかわりが注目されている。
下之郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
下之郷(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
下之郷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7101246