寺ノ浦遺跡
【てらのうらいせき】

小諸市滋野字寺ノ浦に所在する縄文中・後期の遺跡。国史跡。三方ケ峰から南に緩やかに傾斜する丘陵上に位置し,標高約750mを測る。遺跡の範囲は東西275m・南北375mと南北に長く広がる。発掘は昭和5年に行われ,炉跡2,柱穴3,鉄平石の敷石遺構が検出されている。炉跡の数,規模(東西12m・南北12.8m)から推定すると,少なくとも2棟の住居跡が重複していた可能性が強い。遺物には,土器・石器のほか,自然遺物にオオカミの牙と鑑定されたものがある。参考文献には,「寺ノ浦先住民族住居址」(長野県史蹟名勝天然記念物調査報告13)などがある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7101995 |





