袋町
【ふくろまち】

旧国名:信濃
(近世)江戸期~明治8年の町名。高遠(たかとお)町のうち。町方10町の一つ。鉾持村内,伊那と諏訪を結ぶ杖突街道沿いには古くから門前町や宿場が街村を形成していたが,寛永年間頃,城郭に接していた旧城下町をこの低地に移し,中央部に一直線の道を開いて本町を造り,これに並行する旧来の門前町鉾持古町に続いて新町を造った。西端の建福寺西方へ,城下の防備のため枡形を設けて袋小路としたことから,袋町と名付けられた。町の長さ60間,1,170坪(高遠地方旧記ほか)。元禄10年の家数間数帳によれば,間口2~4間ほど,切妻造り,板葺石置屋根,格子造りの低い2階屋と,平屋が合計16軒並ぶ。元禄14年の宗門帳による人口112うち男50・女62。町方は地子免除の無高地だが,運上金・冥加金・諸役金,そのほか間数に応じた伝馬役・人足役が課せられた。当町は人足役で,元禄10年には本人足役11軒・半人足役5軒。文化6年には間口2,3間の家24軒と増加するが,うち本人足役3軒・半人足役23軒と格下げの商家が増えたことがわかる。たび重なる飢饉に,元禄16年には家持10軒・借家人13軒などと救いをうけた者が多く,嘉永4年建福寺焼失,天保4年町内全焼など幾度かの火災にもあった。なお当町の町代は2名。問屋・名主の3人からなる町方三役の命のもと,町内全戸の投票で選ばれ,藩の任命をうけて町行政にあたった。明治8年西高遠町の一部となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7103076 |





