100辞書・辞典一括検索

JLogos

34

水内村
【みのちむら】


(近代)明治22年~昭和31年の下水内(しもみのち)郡の自治体名。千曲川下流左岸に立地。集落は河岸段丘に点在,関田山脈南斜面は山林。豊栄・北信の2か村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。全国有数の豪雪地帯。役場を平滝集落に置く。明治24年の戸数312,人口は男836・女884,学校4,水車場7。世帯数・人口は,大正9年332・1,768,昭和10年362・1,966,同25年452・2,558。内山紙の生産は明治36年938丸,昭和29年707丸。繭の生産高は昭和10年2,360貫。同28年横倉のブナ材による合板工場の従業員24人,桐下駄工場14人。明治23年千曲川左岸通り谷街道数か所の改修開削着工,翌24年県道となる。大正2年県境千曲川に宮野原橋竣工。昭和11年樽川,同31年清水河原の断崖数か所にスノーセットを構築。飯山鉄道が大正12年西大滝,同14年森まで延長開業。村内には現在の信濃白鳥・平滝・横倉・森宮野原の4駅が設置された。昭和4年十日町線(現飯山線)と接続。同11年信濃川発電所工事の開始により工事関係者が多数入村した。同16年発電所竣工。明治22年北信尋常小学校,同36年豊栄尋常小学校を設立,大正2年北信小学校を水内尋常小学校と改名,同15年高等科設置。昭和22年水内小学校に中学校併設,同26年堺村と組合立北信中学校を横倉に建設。野々海池を貯水池として,南斜面の開拓を計画,昭和30年面積23町余のダム竣工。同31年国営農地開発事業として水内土地改良区創設,累年増反が進んでいる。同年栄村の一部となり,2大字は同村の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7103610