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望月新田
【もちづきしんでん】


旧国名:信濃

(近世)江戸期~明治8年の村名。佐久郡のうち。望月新町とも称した(正保書上・元禄郷帳・天保郷帳)。鹿曲(かくま)川下流左岸に位置する。地名の由来は,望月村の新田開発によるものか。はじめ小諸藩領,元和8年徳川忠長領,寛永元年からは小諸藩領。村高は,「正保書上」「元禄郷帳」ともに75石,「延享高書」「天保郷帳」ともに146石余,「旧高旧領」152石余。寛永6年徳川忠長の総検地によって村高は定まったが,寛文年間藩主酒井氏はおかみ(妻)役・窓役などを設けたり,未納者の青田・農具を奪ったという(北佐久郡志)。宝暦2年の東西村々差出抄(北佐久郡志資料集)に家数24,宝暦10年の領内村々人別帳(県史近世史料2‐1)に人数151(男73・女75,山伏2・出家1)。寛保2年8月鹿曲川が大洪水となり民家半数が流失,のち民家は水災を恐れ現在の高地へ移動した。助郷ははじめ望月宿など4宿に付属していたが,延享3年の芦田・望月宿助郷帳(同前)によれば,望月宿の加宿となり加宿高が150石。明治4年小諸県を経て長野県に所属。同6年の長野県戸籍区一覧表に高150石余。同7年の戸数40・人口150(県市町村合併誌)。同8年望月町の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7103722