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柳新田村
【やなぎしんでんむら】


旧国名:信濃

(近世)江戸期~明治9年の村名。水内(みのち)郡のうち。常盤平のほぼ中央部に位置する。地名は,古くは一本柳新田といい,村の西南に柳の大木があったことに由来するという。元禄年間までに大倉崎村から分村して成立。なお,伝承によれば,天正年間川中島合戦ののち武田方の残党7人が住みつき,その後高井郡真山村・伊那郡芦沢村などからの移住者により開かれたという。はじめ飯山藩領,享保9年からは幕府領。村高は,「元禄郷帳」52石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに232石余。延宝5年の検地では高223石余(田181石余・畑41石余),戸数20(村史ときわ)。宝暦6年の戸数26・人口122(同前)。享和2年の戸数30,寛保2年の千曲川大洪水の際は被災戸数25(流失12・全潰13),被災者112人と壊滅に近い被害を受けたが(寛保2大満水願書写),この時村の地籍にあがった数千の溺死体を村人が埋葬し,7回忌にあたる延享5年村の特志施主17人によって地蔵堂が建立され,無縁仏の霊を慰め,安政2年三界万霊塔を立ててその供養を行ったと伝える。宝永2年百姓久七(徳永姓)に嫁した妻シエが,実家山口村の畳表の技術を伝え,以後特産品としての常盤表の生産が開始されたという。明治元年伊那県,同3年中野県,同4年長野県に所属。明治元年~同7年の戸数40・人口208(県市町村合併誌)。明治9年常盤村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7103821