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山本
【やまもと】


旧国名:信濃

梨子野山東麓,三穂丘陵に囲まれて位置する。地名は,山のふもとという地形に由来すると思われ,七久里神社御神像裏に,慶長13年山元村とある(山元村志略)。地内中央部南平の扇状地石子原(いしぎよう)からは前期旧石器時代後半の遺跡が発見され,県下最古の3万年以内のものと推定され,ほかに縄文~弥生時代の遺構,弥生~古墳時代の方形周溝墓があり,古墳時代の土師器・須恵器・鉄鏃なども出土した(中央道遺跡報告)。南北朝期から戦国期に松尾小笠原氏の出城であった久米ケ城の支城といわれる麦種城・茶臼山城などがある。二ツ山は恨みの山ともいい,「夫木抄」に従三位為実卿が「尋ばや心のすえはしらすとも人を恨みの山の通ひ路」と詠んだことにかかわる伝説が残る。
山本郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
山本村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
山本村(近代)】 明治14~22年の村名。
山本村(近代)】 明治22年~昭和31年の下伊那郡の自治体名。
山本(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7103897