丸山ダム
【まるやまダム】

木曽川中流の古くから蘇水(そすい)峡と呼ばれた峡谷の右岸加茂郡八百津(やおつ)町八百津,左岸可児(かに)郡御嵩(みたけ)町小和沢(こわさわ)地点に建設された多目的ダム。直線重力式コンクリートダムで堤高は98.20m,堤頂長は260m,流域面積は2,409km(^2),平水時の総貯水量は5,935万m(^3),洪水時の総貯水量は7,952万m(^3),貯水池(丸山蘇水湖)は洪水時の最大湛水面積2.63km(^2),湛水延長は1万5,531mである。昭和18年10月に着工されたが,第2次大戦のため翌19年5月工事中止になっていたものを同25年に再着工し,ダム本体は同29年,全工事は同31年3月完成した。戦後まもない当時としては日本でも有数の大工事で,はじめて本格的な機械化を導入した工事でもあった。また発電と洪水調節が主な目的で,建設省と関西電力株式会社との共同施工で,112億8,300万円(当時)の事業費で築造された。発電は上流の笠置発電所から下流の兼山発電所に至る間の落差85mを利用して丸山発電所12万5,000kw,新丸山発電所6万3,000kwを生み出し,また洪水調節は最上部の水深8.5m貯留量2,000万m(^3)を使って計画高水流量毎秒6,600m(^3)のうち1,800m(^3)を調節し,最大放流量を4,800m(^3)/秒に押える計画である。このダムの建設により上流の下立(おりたち)集落47戸のうち32戸と耕地24haあまりが湖底に沈んだ。なお近い将来ダム本体をかさ上げし能力を倍増させようという計画もある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7108751 |





