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池田御厨
【いけだのみくりや】


旧国名:遠江

(中世)鎌倉期から南北朝期に見える御厨名。遠江(とおとうみ)国豊田郡のうち。「玉葉」建久2年5月24日条に「新国申神宮与松尾社論申遠江国池田御厨,記録所勘状事,仰存旨了」とあるのが初見。伊勢神宮と松尾神社が当御厨をめぐって相論を行っている。当御厨の名は「神鳳抄」にも見え,延元4年10月4日の神領給人引付(参河国古蹟考/大日料6-5)には「池田御厨 三石」とあり,当御厨から伊勢神宮の外宮に3石の年貢を納めていた。中世には松尾神社領遠江国池田荘も見え,当御厨は池田荘の伊勢神宮側からの呼称か,池田荘の一部で伊勢神宮領化した部分と推定されるが,詳細は不明。比定地は池田荘のあった現在の豊田町付近と考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7109701