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伊保遺跡
【いぼいせき】


豊田市保見町・東保見町に所在。弥生時代~古墳時代にかけての集落遺跡。矢作(やはぎ)川の支流伊保川左岸の標高約70~75mの段丘上に東西1.4km・南北150mの範囲に帯状に分布する。昭和44・45年に圃場整備事業に伴う発掘調査が実施され,弥生後期から古墳時代にかけての竪穴住居跡15・井戸状遺跡・溝状遺構・土壙を検出し,弥生式土器・古式土師器・須恵器・灰釉陶器・山茶碗,古墳時代の鋤・鍬・弓などの木製品が出土した。溝状遺構から出土した多量の古式土師器や円筒埴輪は遺跡の性格を知るうえで貴重な資料である。遺跡の初現は弥生中期で,後期から古墳時代にかけて全盛期を迎えたものと推定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7115930