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細目村
【ほそめむら】


旧国名:尾張

(近世)江戸期~明治11年の村名。尾張国知多郡のうち。知多半島南部,伊勢湾岸に位置する。地名は,吉祥寺の本尊のうち毘沙門天が一木で広目と細目の二像作られた中の細目の一体であることに由来する(張州雑志)という説のほか,細水の転声(地名考)や細見の転訛(知多郡史)などの説がある。尾張藩領。横須賀代官所支配。村高は,「寛文郷帳」「天保郷帳」ともに367石余,「旧高旧領」334石余。「寛文覚書」によれば,本田の概高334石余,反別は42町余うち田21町余・畑20町余,家数46・人数262,牛馬31。「徇行記」によれば,全村蔵入地,家数66・人数326,牛馬18。富具岬の山上に鎮座する富具神社は,志那津比古命・志那津比売命を祭神とし,「尾張国内神名牒」に従三位富具天神と記載されている。社伝には永正6年6月20日水野下野守信元が再建したとある。同神社には「奉造立風宮大明神御社一宇永正六年己巳」と記された棟札が所蔵されている。廻船業者の崇敬が篤く,伊勢湾を航行する船はこの沖で必ず三度帆を下ろして敬意を表したという(尾張名所図会)。また,船主の家には伊勢の正福寺や熱田神宮の札とともに富具神社の海上安全祈願の札が保存されている。明治11年野間村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7123122