100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

宇治山田港
【うじやまだこう】


五十鈴川河口の地方港。港域は,伊勢市を貫流する五十鈴川・勢田川の河口,および宮川左岸の下流端から夫婦(めおと)岩東約1.0kmの地点に至る海面幅1.5kmの部分。大湊・神社(かみやしろ)・河崎の3港が栄えたが,現在は航路としてあまり利用されず,河口の土砂堆積により発展が阻害されている。大湊は,室町期には伊勢湾最大の港として,特に,東海・東国の御厨・御園から貢進物を受け入れた。「勢陽雑記」に「人家千軒,宮川谷より材木多く流し出し角物帆柱杯もくだす」とある。近年まで木造船の建造で栄えた。神社は海上からの参宮客の上陸地としてにぎわい,河崎は,市内で消費される魚介・米などの移入港であった。昭和54年の入港船舶は47万総t・2万790隻,取扱い貨物の98%が砂・砂利である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125469