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上柘植
【かみつげ】


旧国名:伊賀

柘植川上流域,上野盆地の東北端に位置する。北は余野・横地野扇状地で近江国と境をなし,東は鈴鹿山脈西端の加太(かぶと)峠で鈴鹿郡と接し,南は霊山西麓台地がさえぎり,西流する柘植川河岸低地には広大な耕地が開けている。地名の由来は,古代柘殖郷の北東部に位置することによるという。「倭姫命世記」に見える「敢都美恵(あへつみえ)宮に遷す」とある宮は当地にあったといわれている。倉部天神社(現在都美恵神社の境内社)で行われる大飯祭は,戦国期には始まっていたとされる。祭礼は10月18日に行われ,宗祀の時,膳に飯が山盛りにされ,この大飯を1粒も残さずに食べなければならないところに特色がある(伊賀町の民俗)。
上柘殖(中世)】 戦国期に見える地名。
上柘植村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
上柘植(近代)】 明治22年~昭和17年の東柘植村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7126121