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白子港
【しろここう】


鈴鹿市南東部白子にあり,伊勢湾に面した漁港。年間約2万隻の漁船が入港し,伊勢湾を漁場とするイワシなどの近海魚の水揚げが多い。江戸期には紀州藩領として多数の廻船問屋があり,伊勢木綿の積出港として栄えた。天明2年大黒屋光太夫以下16名が神昌丸に乗り組み,当港を出港して江戸へ向かう途中暴風雨にあい,遠くアリューシャン列島に漂着しロシア皇帝に会見した。寛政4年ラックスマンに伴われて根室に帰着,江戸まで帰り着いたのは光太夫と磯吉の2名であったという悲話もある(鈴鹿市の歴史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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