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築地町
【つきじちょう】


旧国名:伊勢

(近世~近代)江戸期~昭和47年の町名。江戸期は津城下の1町。町人地。城の東側に位置し,北は新魚町,南は岩田川に接する。元和5年頃の成立といわれる。地名の由来は,埋め立地として成立したことによる。人数は,寛文5年386(男216・女170),同9年309(男173・女136),元禄14年242(男115・女127)。享保7年に南北1町7間,東西1町42間の長さという(旧記/津市史)。藩は廻船業者を集め,貞享5年には13人のうち6人が住んだ。課役としては浜役があったが,定員は決められておらず,難破船がでた時に人夫を出すことになっていた(明治3年町別課役取調書要領/津市史)。戸数は,明治5年57,同17年60。同22年津市に所属。明治期に入っても岩田川の水運を利用して回漕業者が並び,明治26年当時熱田・四日市・大湊方面への汽船会社3社などがあったが,鉄道の発達に伴い次第に衰退した。昭和20年7月の空襲で町は焼失。第2次大戦後復興して商店街・住宅街となる。堀川も同39年入口の一部を残して埋め立てられ市街地化した。昭和29年の世帯数34,以後の世帯数・人口は,同36年34・144,同44年43・148。同47年東丸之内の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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