天花寺
【てんげいじ】

旧国名:伊勢
天華寺とも書く。雲出川の支流中村川左岸に位置し,西部は丘陵地で東部に水田地帯がひらける。地名の由来は,白鳳期の古刹の寺名にちなむ。地内赤坂に大小37基,小谷に15基の古墳があり,車輪石や碧玉製筒形器の出土した高取塚などがある。径10~20mの円墳が多く,ほとんど盗掘されている。現在の天華寺は地内赤坂にあるが,古代の天華寺は天花寺城跡の丘陵下の地内堀田にあったといわれ,現在は水田となっているが,白鳳期の磚仏3体が出土し,奈良博物館に所蔵されている。また,軒丸瓦なども多く出土し,鎌倉・室町期の中世墓石も発見された。この地帯が一志君族の繁栄したところと証される。地内堀田に8世紀の遺跡があり,土師器窯跡が発見され,円面硯の出土があった。天花寺城跡は北畠氏の属城で天花寺左衛門尉が居城したといわれ(勢陽五鈴遺響),土塁のあとが残る。
【天花寺(中世)】 鎌倉期から見える地名。
【天花寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【天花寺(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7127962 |





