日置
【ひおき】

旧国名:伊勢
「ひへき」「へき」とも称し,比於木・幣岐(へき)・幣木(へき)とも書く(一志町史)。雲出川と波瀬川の合流する地帯の台地上に位置する。地名は「ひおき」がもとでのちに「へき」と略称されたとする説(一志郡史)とその逆の説(古事記伝)の2説がある。地名の由来は不詳だが,語源は火置で,火を守るべき日置部の所在したことにちなむか(一志町地名考)。天暦7年の近長谷寺資財帳には多気郡相可郷17条2判田里6坪所在の治田1反について「右治田,日置昌布町以天暦三年十一月六日施入」とある(近長谷寺文書/平遺265)。
【日置郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【日置荘(中世)】 鎌倉期~室町期に見える荘園名。
【日置村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【日置(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7128790 |





