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上鳥里
【かみつどりがり】


旧国名:山城

(古代)条里の里名。上津鳥里とも書く。山城国紀伊郡9条に属し,石原郷のうち。伝九条尚経筆九条御領辺図に位置が記され(九条家文書3-652),現在の京都市南区上鳥羽八王神町を中心とする地域で,一般国道1号(京阪国道)がほぼ東界に相当し,西半部中央付近を西高瀬川が流れている。貞観6年正月21日の山城国紀伊郡司解案に,菅原幽児沽却地の一部として,6か坪に散在する4反余の田畠が記載されているのが初見(仁和寺文書/平遺145)。永久元年12月の玄蕃寮牒案によれば,中尾陵戸田・白河陵戸田6町歩余も存在した(柳原家記録/平遺1801)。鎌倉期に入り,13世紀初期の山城国紀伊郡里々坪付帳では,里内の状況が詳記されているが,それによると1~6坪には久世荘の荘地3町7反ほど,これと並んで3~6坪に堤上荘の地1町7反余が存在し,1・24坪に日吉田1町歩余があったほかは,一円的に堤荘の荘地であった。堤荘内の地は,池・荒・川と表示されている部分がきわめて多く,当時この里が低湿地帯であったことをもの語っている(九条家文書3-825)。のち,正応6年3月の拝志荘田代坪付注進状案には,19・32両坪に計1町1反300歩の同荘田が存在したことが記され(東寺百合文書ケ),長享2年2月26日の東寺領東西九条女御田年貢算用状によると,計1町5反の同荘田が24・31・34の3か坪に散在していたことが知られる(東寺百合文書わ)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7138598