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泉佐野港
【いずみさのこう】


公称は佐野漁港。泉佐野市の佐野川河口にある第3種漁港。海陸交通に恵まれた泉佐野の町は,室町中期には毎月2と7の日を市日とする定期市が開かれていた。近世には,対馬(つしま)・五島・房総方面へも出漁するカタクチイワシの水揚港であり,食野家などの回船問屋が活躍した和泉綿・黒砂糖・干鰯の集散港でもあり,今日でも底引網やあぐり網で漁獲されたイワシ・エビの水揚げが多く,大阪湾の中心的な漁港である。鮮魚の青空市場は主婦の人気を集めている。漁港の北側には,昭和38年から大阪府によって水産コンビナート(総面積115ha・泊地面積44ha)の建設が行われ,大型漁船の基地にするとともに,食品加工業や倉庫業などの企業誘致が進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7147545