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木田浜
【きだはま】


現在の寝屋川市木田町(京阪本線寝屋川市駅の南方)にあった,寝屋川水運の船着場。明治17年の「木田村誌」には「通船は本村用水川より発し,悪水川を経て寝屋川に至り,寝屋川を南西に下流して大阪に達し,八軒家に碇泊す。一,廻漕船十五艘(日本形)内十艘十駄積,五艘十三駄積,最も航法は棹を以てし,出発より到着時限平常五時間,又帰帆の時間は之に倍す。其通船する寝屋川平常の水量は深さ(深浅平均)五尺,幅(広狭平均)八間なり」とある(寝屋川市誌)。発船は必ずしも寝屋川河岸ではなく,支流あるいは用水路を経て本流に出たようである。明治初期には船問屋2軒,大型船3,小型船2,下流堀溝浜へ16町の距離であった(府統計書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7149180