100辞書・辞典一括検索

JLogos

18

毛馬の渡し
【けまのわたし】


淀川にあった渡し。現在の大阪市都島区毛馬1~5丁目と大淀区長柄東1~3丁目を結んでいた。「澱川両岸一覧」に「毛馬渡口 友渕村の上にあり,東生郡毛馬村より,西成郡北長柄村への舟渡しなり。渡の長さ,百九十間と云」とある。同書毛馬の項に「右渡場の上にあり。備前島より此所まで,水上凡三十町余。此所に煮売船ありて,酒,餅,汁等を鬻ぐ。すべて,其風俗枚方に同じ。白き餅を串にさし,炙て味噌をぬりて商う。田楽餅として名物也」とあって枚方浜とよく似たにぎわいをみせていたことがわかる。現在の毛馬閘門付近に当たり,明治初期に水幅110間,渡船1艘であった(府統計書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7149548