100辞書・辞典一括検索

JLogos

41

桜新地
【さくらしんち】


(近代)明治41年~昭和40年の大字名。はじめ枚方(ひらかた)町,昭和22年からは枚方市の大字。もとは三矢・伊加賀の各一部。当地の起源は,明治18年淀川洪水伊加賀切れを修復した時にできた堤防で,大阪府は同41年伊加賀所属官有副堤防中75間2,700坪余を借地として貸座敷免許地とし,三矢・泥町・岡・岡新町に散在する貸座敷業者を風紀上の問題から一所に隔離移転させた。地名の由来は花街の地であり,堤防上に桜が多く植栽してあったためという(旧枚方市史)。大正8年当時で,貸座敷35・煙草屋1・うどん屋2・人力帳場1・料理仕出屋1・すし屋1・会席料理屋1・遊郭事務所1からなっていた。昭和8~15年頃は芸妓50・娼妓150ほどであった(枚方市史4)。同15年の世帯数112。世帯数・人口は,同22年151・642,同42年254・801(旧枚方市史)。昭和31年の売春防止法によって貸座敷業も転業を余儀なくされ,一時枚方下宿組合を結成して下宿街への転業を図ったが成功しなかった。昭和40年桜町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7149975