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蔀屋浜
【しとみやはま】


現在の四條畷(しじようなわて)市蔀屋地区にあった,寝屋川水運の船着場。蔀屋はかつて深野(ふこの)池の北岸に位置したが,同池干拓後は寝屋川本流から約500m離れてしまったため,支流の用水路を利用して集落まで舟を通した。天保明細帳には「中野三郷蔀屋村船井路」とあり,河内屋北新田領の寝屋川から船井路を開削していたことがわかる。また,天保15年当時,上田原からの年貢米は陸路2里の道をこの浜に運ばれ,舟で積み出されていた(上田原差出明細帳)。明治初期には船問屋1軒,運船大小5艘,上流の堀溝浜へ2町,下流の雁屋浜へ11町の距離であった(府統計書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7150230